CHARA

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昨日の記事でロシアの古い船をよく見かけると書きましたが、この船もそうでした。

 

Azia shipping holdingの貨物船 CHARA です。

 

船名はロシア語表記でしょうね。

「ЧАРА」で「CHARA」のようです。

 

デリック4基の貨物船。

最近の貨物船はクレーンを備えている船が多いので、デリックのみの船はわりと年数が経っている船だということが分かります。

 

そして建造されたのが想像以上に古くて1978年。

私よりも年上、先輩でした!

 

30年を過ぎた船でも見かけることが少なくなったというのに、40年を過ぎた船が今でも活躍しているということに驚きです!

 

この船、今でもスクラップにならずに頑張っています。

 

IMO:7628265 船籍:ロシア

全長119.3m、全幅17.04m、総トン数5,476トン、6,553DWT。

新潟造船の建造で、1978年竣工です。

 

FESCO NIKOLAY

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はやいものでもう4月ですね。

新生活をスタートさせる人も多いことでしょう。

 

今でもはっきりと覚えているのが大学に入学した時。

初めての土地、初めての一人暮らし、知っている人もいない、九州の大学に行ったので言葉もよく分からないなど不安ばかりでこの先どうなるんだろ…って思いながら毎日を過ごしましたね。

なつかしいなぁ~。

 

さて、そんな4月はこの船でスタート!!

ロシア・FESCOのRORO船 FESCO NIKOLAY です。

 

ロシアの船は名古屋でも時々見かけるんですが、結構古い船が多いような気がします。

この船も建造されたのが1984年でした。

 

荷役を終えて出港するところを撮りましたが、積み荷はトラックだったようです。

デッキには数多くのトラック。

 

トラックって近くで見ると結構な大きさですが、船に積まれるとミニカーのよう(笑)

船がどれだけ大きいかよく分かると思います。

 

撮影したのは2015年。

この翌年に退役、スクラップになったのでもう見ることができません。

 

IMO:8228359 船籍:マーシャル諸島

全長152.7m、全幅19.23m、総トン数9,489トン、5,500DWT。

Severnaya Verf St. Petersburgの建造で、1984年竣工です。

 

CHEER LEADER

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昨日の記事で紹介した船のように、NYKの自動車船は「○○ LEADER」という名前がほとんどです。

 

○○には神や星座の名前が入ります。

昨日の「METIS」はギリシャ神話に登場する知恵の女神。

 

ところがタイトルにもあるとおり、チアリーダーなんて名前の船がいました。

 

ふざけているのか??と思って初めて見たときは笑ってしまいました(失礼!)

 

いまは合弁会社のNYK SPIL INDOROROという会社の運航になっており、インドネシアの方で頑張っているようです。

名前も変えて「KALIMANTAN LEADER」になりました。

 

IMO:9078567 船籍:パナマ(現在はインドネシア

全長100.29m、全幅21m、総トン数9,535トン、4,051DWT。

三保造船所の建造で、1994年竣工です。

 

METIS LEADER

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今日は自動車船を一枚。

 

NYKの6,153台積み自動車運搬船 METIS LEADER です。

名古屋港で積んで出港していくところ。

 

竣工してから2ヶ月も経っていない頃に見に行ったのでまだまだ綺麗な船でした。

 

ところでこのNYK(日本郵船)ですが、運航している自動車船の数は2019年3月末の時点で約120隻います。

これは世界一の数です。

 

ちなみに、2位は商船三井、3位は川崎汽船

上位3位までを日本の海運会社が占めています。

 

名古屋港に寄港する自動車船の中で一番多いのがこのNYK。

おかげさまでたくさん撮ることができ、もうすぐ100隻に到達します。

 

しかしここまで来ると初めて見る船はほとんど来ません。

あと何が残っているんだろう??と考えてしまいます。

 

IMO:9650743 船籍:パナマ

全長199.97m、全幅32.26m、総トン数59,550トン、19,013DWT。

今治造船 丸亀事業本部の建造で、2013年竣工です。

 

船が名前を変えるとき

船を撮っていると滅多に見られない瞬間を目にすることがあります。

 

それは船が名前を変えること。

「どういうこと???」と思われる方も多いと思いますが、船って持ち主が変わることがあるんですね。

 

Aという会社が所有していた船を売ってBという会社が買い取り新しい名前に変える。

あるいは、Cという会社が所有している船をDという会社が一時的に借りる。契約期間が終了したらまたCに返す。この場合もDが借りている期間だけ名前を変えることがあります。

 

私たちの日常生活ではちょっと考えにくいことが船の世界では行われています。

 

下の写真は旧パナマックス型のばら積み船。

普段ばら積み船はこの岸壁に着岸することはありません。

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この写真は名古屋港のウェブカメラから見たもの。

上から見下ろせるのはいいですね!陸上からでは見えないところもよく見えます!!

 

少し見えづらいですが、船名は「SILVER FREEDOM」、パナマ船籍です。

パナマックスバルカーはハッチが7つ。(1つはハウスに隠れて見えません)

ハッチカバーは左右に開くようになっています。

前から4つ目はヘリポートです。

 

普段来ない船が空船でいるってことは何かあるな…と思ったわけです。

この日は特に何もなく終了。

 

次の日またウェブカメラを見てみました。

変わった部分があるのが分かりますか?

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拡大して見てみましょう。

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そうです、船名と船籍が消されました。

ちなみに写真の右側の星のところはバスケットゴールです。

船ではよく見かるので、船員さんは結構バスケットがうまいかもしれません(笑)

 

次の日、どうなったのか気になったのでまたウェブカメラを見てみました。

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新しい名前がペイントされていました!

船籍のMAJUROはマーシャル諸島の首都。

船名の上を見るとマーシャル諸島の国旗がはためいています。

 

このペイントですが、天板をロープで降ろし人の手で書かれます。

一度そういう場面を見たことがあるんですが、ロープが切れたらお終い。

めっちゃ危険な状態で作業されていました!

 

船名を変えるときは会社も変わっているので、船員さんが全員入れ替わるときもあるようです。

 

現在は煙突も塗り替えられて水色になっています。

(ついでにバスケットゴールも!笑)

 

気になる方は”MAGIC P”で検索してみてください。

 

IMO:9288447 船籍:パナママーシャル諸島

全長225m、全幅32.26m、総トン数39,964トン、76,453DWT。

常石造船の建造で、2004年竣工です。

 

MARK TWAIN

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昨日と同じくこちらも人の名前が船名になっています。

運航していた船社も同じ。

 

NYKが運航していたコンテナ船 MARK TWAIN です。

 

あまり知られていませんが、マーク・トウェインは「トムソーヤーの冒険」の著者。

 

調べてみたら昨日のシェイクスピアさんとマーク・トウェインさんは同じ造船所で造られた姉妹船でした!

 

こちらもいまは名前を変えており「SOLAR N」になっています。

シェイクスピアさんは「SOLSTICE N」でした。

 

Nが何か気になります!!笑

 

IMO:9303754 船籍:リベリア

全長222.52m、全幅32.26m、総トン数35,581トン、44,053DWT。

コンテナ積載能力は3,400TEU。

Hanjin Heavy Industriesの建造で、2006年竣工です。

 

WILLIAM SHAKESPEARE

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劇作家のシェイクスピアではありません。

船の名前ですのであしからず。

 

NYKが運航していたコンテナ船 WILLIAM SHAKESPEARE です。

 

船の名前って何でもありなんでしょうか?

 

こんな大胆な名前の船は初めてでした!

国名や地名を船名にしている船は何隻か見たことあるんですが、シェイクスピアをつけるなんてすごいですよね。

 

この当時は日本と北米西岸を往復していたので、きっとアメリカ人も驚いていたことでしょう。

 

今は名前を変えて「SOLSTICE N」になっているようです。

 

IMO:9303778 船籍:リベリア

全長222.53m、全幅32.26m、総トン数35,581トン、44,023DWT。

コンテナ積載能力は3,400TEU。

Hanjin Heavy Industriesの建造で、2007年竣工です。