先日行われたUEFA チャンピオンズリーグのグループリーグ、アタランタ(イタリア)とマンチェスター・シティ(イングランド)の試合で、なかなか見られないことが起きました。
これはマンチェスター・シティの方のことなんですが、スタメンで出たGKエデルソン選手が筋肉系の負傷で前半で退きました。
後半からは、控えGKのクラウディオ・ブラーボ選手が出場します。
しかし、このブラーボ選手、後半36分の相手のカウンターから裏を取られてアタランタの選手がゴールに迫ってくる時にペナルティーエリアから飛び出して相手選手を倒してしまいました。
主審はブラーボ選手にレッドカードを提示、退場となってしまいました。
3人選手交代できるうちの2人を交代済み。
あと1人交代できるんですが、ベンチにはもう控えGKがいません。
サッカーはキーパーがいないと点の取り放題になってしまうので、必ずいないといけません。
代わりがいない時はそのままなしでいきましょう、などといったことはありません。
キーパーの代わりがいなくなった時は、フィールドプレーヤーの誰かがキーパーを務めることになります。
緊急事態となったマンチェスター・シティのグアルディオラ監督は、残り1人の交代枠を使い、リヤド・マフレズ選手を下げて、カイル・ウォーカー選手をキーパーとして投入しました。
ウォーカー選手は普段、ディフェンダーとして試合に出場しています。
キーパーはフィールドプレーヤーと見分けをつけるために違う色のユニフォームを着ています。
ウォーカー選手は当然キーパーとしてのユニフォームを持っていないので、ブラーボ選手のユニフォームを着て試合に出ました。
フィールドプレーヤーが急遽本職ではないキーパーになるので、失点したりすることもあります。
しかし、ウォーカー選手は頑張りました!
レッドカードが出されたファウルでのフリーキックの場面でいきなり出番がやってきます。
グラウンダーのシュートは股を抜かれるかと思いましたが、しっかりキャッチ。
その後もゴールは許さず10分ほどの時間を無失点で切り抜けました。
試合は1-1のドロー。
ウォーカー選手の貢献も大きかったと思います。
サッカーを見ているとまれにこういうことが起きます。 かなり前に、元日本代表の長谷部誠選手がヴォルフスブルクに所属していた時にキーパーを任されたことがありました。