SKAGEN MAERSK
MAERSKのコンテナ船 SKAGEN MAERSK です。
全世界のどこの港に行ってもMAERSKのコンテナは見られるはずです。
名古屋港は大きな港なので、MAERSKのコンテナ船が寄港しています。
この当時は350m近い長さのコンテナ船がバンバン来ていました。
何とも言えない綺麗な水色の船体に積まれている、グレーのコンテナがMAERSK自社のコンテナ。
地味なグレーがピッタリ似合うのが不思議なところ。
この船、少し見えづらいですがブリッジの下に空洞があります。
竣工当時にこの空洞はなく、ブリッジの位置は空洞の下でした。
高くした理由は、コンテナをより多く積めるようにすること。
船の長さと幅はもう変えられないので、たくさん積むには上に積んでいくしかない。
ブリッジには船を操縦するところがあるので、前方の視界確保は絶対。
コンテナが邪魔して前がよく見えないなんてのは論外です。
そのためにブリッジをかさ上げしたというわけです。
新しく船を造ると建造費がかかります。竣工してからは維持費や燃料費、船を動かす船員さんの人件費など莫大なお金がかかります。
かさ上げすると工事にお金がかかりますし、コンテナが積まれているハッチカバーの強度なんかももっと必要になってきますが、こちらの方が安く済むんでしょうね。
なので、今ある船に多く積めるようにするという発想は斬新ですが、よく考えると、あーなるほど、と納得ができます。
これを考えついた人はすごく頭がいい人ですね!
かさ上げにより、コンテナ7段積み→9段積みが可能になり、20フィートコンテナでだいたい1,000本ほど積載量がアップしました。
IMO:9166792 船籍:デンマーク
全長346.98m、全幅42.8m、総トン数92,198トン、110,387DWT。
コンテナ積載能力は10,457TEU。
Odense Steel Shipyardの建造で、1999年竣工です。
2013.1.24 新舞子