原油を運ぶ船。今後の影響は??

f:id:BlauGrana10:20200115205955j:plain

 

飯野海運のVLCC KOHO I です。

 

VLCCとは、Very Large Crude Oil Carrierのこと。

原油タンカーです。

 

船の長さは東京タワーと同じ333m。

船の幅は60m。余裕で50m走ができます!

 

中東から原油満載で日本に来ます。

名古屋の場合、伊勢湾内の「伊勢湾シーバース」で荷役するので港内に来ることはありません。

 

シーバースでは、オイルフェンスをはり、警戒船が必ずついています。

 

船の赤い部分は満載の時は海水に沈んでいるので、すでにここまで揚げたことになりますが、ここまで喫水が上がっているのでほぼ揚げ切っているものと思われます。

 

このVLCC、記事の中でも触れましたが、中東から運んできています。

サウジアラビアアラブ首長国連邦がほとんどでしょうか。

 

この地域に向かうにはホルムズ海峡を通ることになります。

もうご存じの通り、イランはいま状況がとても不安な状態。

 

原油を運んでくる船の乗組員の方々は命がけに近いものがあると思います。

いまあっちの方は危険なので行きません、とはいかないんですね。その人たちのおかげで車を運転できたり、寒い冬でもストーブで暖かく過ごせるわけです。

 

ちなみに、ガスも高くなる可能性があります。天然ガスは液化して運ばれてきますが、結構な量をカタールから輸入しています。カタールもホルムズ海峡を通過しなければいけません。

 

ガソリンやガスが高くなると予想されていますが、こういう船の乗組員の方々のおかげという気持ちを忘れてはいけないと思います。

 

IMO:9251951 船籍:日本(東京)

全長333m、全幅60m、総トン数154,283トン、301,045DWT。

IHI MU 呉工場の建造で、2002年竣工です。