COTINGA ARROW
GEARBULKのオープンハッチバルカー COTINGA ARROW です。
現在はGEARBULKからG2 OCEANに変わっています。
ちょっと変わったばら積み船。
ブリッジ前のクレーンが船の前の方まで移動することができます。
このクレーンがハッチ内の貨物を揚げたり積み込んだりするわけです。
この時は名古屋港のウェブカメラで見ていたのですが、ちょうど着岸するところでした。
普段なかなか見られない着岸する様子を紹介します。
船が離着岸するとき、大きい外航船はほとんどパイロットさん(水先案内人)が船長に代わって操船し、乗組員やタグボートに指示を出します。
下の写真はまさにその瞬間。
左の人が船長さんでしょうか、右の帽子をかぶった人がパイロットさん。
トランシーバーで指示を出しています。
船を着岸させる時は、ホーサーと呼ばれるロープを岸壁のビット(係留柱)にかけて船が荷役中に離れないようにしっかりと固定させます。
ホーサーの先端は輪っかになっているので、その輪をビットにかけます。
写真は少しずつ接岸する船と、すでにビットにかけたホーサーの調整をしているところ。
チェッカーフラッグのような旗は「N旗」。
着岸するとき、N旗がブリッジの下にあればOK。
ブリッジが旗の前に来てしまいました。
ここからは微調整。
車ならバックしてブレーキ踏んでおしまいなんですが、船にはブレーキがありません。なので、船を着岸させるのってすごく難しい仕事なんです。
本船の長さは約200m、幅は30mちょっと。
こんな大きな船をブレーキなしで岸壁に衝突させずに着岸させなければならないパイロットさんってすごいな~というのがよく分かるかと思います。
この後の船ですが、後進してうまいことN旗の上にブリッジが来ていました。
船の積み荷はインゴット。
名古屋に来るこの手の船はインゴットを揚げていきます。
IMO:8512982 船籍:バハマ
全長199.9m、全幅30.59m、総トン数28,805トン、45,252DWT。
石川島播磨重工業の建造で、1987年竣工です。