イギリスの4協会のつづき

 

昨日の記事の続きです。

 

イギリスの4つのサッカー協会がFIFAに加盟することが承認されて、それ以来ある程度自治が行われている地域でもFIFAに加盟することが認められるようになった、というところまででした。

 

その地域というのは、例えばアジアでは香港や台湾、マカオ、グアムなどです。

 

イングランドFIFAに加盟したのが1905年。

当時の世界最強を自負していたわけですが、ワールドカップが初めて開催された1930年には出場しません。

1934年と1938年の大会も出場せず、次の1950年大会に初出場します。

しかし、結果はグループリーグ敗退。

1966年の地元開催の大会で優勝を飾り、ようやくサッカーの母国としての面目を施します。

 

それ以降は一進一退。

どの年代でも素晴らしい選手がいたんですが、なかなか勝ち進むことができませんでした。

予選敗退の時もあればグループリーグを突破するときもありましたね。

1990年のイタリア大会と去年のロシア大会の4位が最高という成績です。

 

最近のイングランド代表はUEFAネーションズリーグで3位に入っていますし、現在開催されているEURO 2020の予選ではグループAで首位ということで、強いチームが戻ってきた印象ですね。

最新のFIFAランキングも4位にランクされています。

 

一方、他の3協会ですが、FIFAランキングの順は、ウェールズが23位、北アイルランドが33位、スコットランドが52位。

 

ウェールズはワールドカップの出場が1958年大会の一度のみ。

それ以降は予選敗退が続いています。

EUROでもずーっと予選敗退が続いていましたが、2016年の大会で初出場して4位に。

その後も続くかと思いましたが、2018年のワールドカップは予選敗退、EURO 2020の予選でもグループで4位と苦戦しています。

ウェールズ代表で一番最初に思い浮かべる選手は、ガレス・ベイル選手(レアル・マドリード)。

他には、アーロン・ラムジー選手(ユベントス)やジョー・アレン選手(ストーク・シティ)のようなベテランの域に入ってきた選手が頑張っていますが、若手のイーサン・アンパドゥ選手(ライプツィヒ)やベン・ウッドバーン選手(オックスフォード・ユナイテッド)などが育ってきているので期待したいですね。

 

北アイルランドは、過去3度ワールドカップに出場(1958、1982、1986)しており、1958年大会のベスト8が最高成績。

最近はワールドカップもEUROも予選敗退が続いていましたが、ウェールズ同様、EURO 2016で初出場してベスト16に進出しました。

EURO 2020の予選では、ドイツとオランダと同居するグループCで現在2位に。

この先の結果次第では2大会連続も期待できます。

北アイルランド代表は、スティーブン・デイヴィス選手(レンジャーズ)やジョニー・エヴァンス選手(レスター・シティ)が有名ですね。ともに30歳を過ぎているので、次の代表を背負う若い選手が多く出てきてほしいところですね。

 

一番心配なのでスコットランド

FIFAランキング52位には驚きでした。

ワールドカップは1998年大会が最後の出場、EUROは1996年大会が最後の出場。

EURO 2020の予選でも、グループIで6か国中の5位と苦戦しています。

リヴァプールで開幕からスタメンで出ているアンドリュー・ロバートソン選手やスコット・マクトミネイ選手(マンチェスター・ユナイテッド)、スチュアート・アームストロング選手(サウサンプトン)、ジェームズ・フォレスト選手(セルティック)など、各ポジションに素晴らしい選手が揃っているんですが、なかなか勝てませんね。

大会の本戦出場にはもう少し時間がかかるかもしれません。