WAKASHIO
今日はブログのヘッダーに使っているこの船を。
MOLのケープサイズバルカー WAKASHIO です。
ケープサイズバルカーはスエズ運河は通れません。
拡張前のパナマ運河も通ることができませんでした。
インド洋と大西洋の間は南アフリカの喜望峰(Cape of Good Hope)まわり、太平洋と大西洋の間はホーン岬(Cape Horn)まわりで航行するところからケープサイズと名づけられています。
ケープサイズバルカーの主な積み荷は鉄鉱石や石炭。
比重の小さい石炭を積むときはすべての船倉に積みますが、比重の大きい鉄鉱石をすべての船倉に積むと船は沈没してしまいます。
そこで”ジャンピングロード”という方法がとられます。
これは、一つ置きの船倉に鉄鉱石を積んで残りの船倉は空という積み方。
もう少し分かりやすく説明すると、ほとんどのケープサイズはハッチが9つあるので、例えば1,3,5,7,9には積んで2,4,6,8には積まないというもの。
鉄鉱石を積む船倉は決まっているみたいで、その船倉は他の船倉よりも部材が強化されているようです。
名古屋港には日本製鉄 名古屋製鉄所があるので、ケープサイズバルカーもたくさん入港します。
しかし、水深の関係もあり、満載のケープサイズバルカーは入港しません。
どこかの港で揚げて喫水を上げてから名古屋に入ってきます。
なので、写真のような喫水で入港する船ばかりです。
航行中だと積み荷は分かりませんが、着岸している船がハッチを一つ飛ばしで荷役していれば鉄鉱石、そうでなければ石炭ということが分かります。
IMO:9337119 船籍:パナマ
全長299.95m、全幅50m、総トン数101,932トン、203,130DWT。
ユニバーサル造船 津事業所の建造で、2007年竣工です。